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「紫雲膏」&「ベルクミン」

「紫雲膏」と「ベルクミン」どう違うの?

患者様や薬局様よりこのような問い合わせがよくあります。

では、それぞれの効能・効果を確認してみましょう。

〈紫雲膏の効能・効果〉
ひび、あかぎれ、しもやけ、魚の目、あせも、ただれ、外傷、火傷、痔核による疼痛、肛門裂傷、湿疹・皮膚炎

〈ベルクミンの効能・効果〉
火傷、外傷、切れ痔(さけ痔)・いぼ痔の痛み・かゆみ・はれ・出血・ただれの緩和、おでき、湿疹、かぶれ、ただれ、あせも、かゆみ、ひび、しもやけ、あかぎれ

赤字が共通の効能・効果
ただし、表現は異なりますが、痔核といぼ痔、肛門裂傷と切れ痔(さけ痔)は同じ症状ですので、紫雲膏にしかないものは…魚の目、皮膚炎
ベルクミンにしかないものは…おでき、かぶれ、かゆみ

見た感じは、ベルクミンのほうが効能・効果の数も多く、かゆみや腫れに効く感じでしょうか…?
それとも第3類医薬品のベルクミンより第2類医薬品の紫雲膏のほうが効き目がよいのでしょうか?

それでは詳しく見ていきましょう。

「紫雲膏」と「ベルクミン」の主な配合成分

日本には、皮膚疾患に長く使われてきた有名な漢方薬の軟膏剤が2種類あります。それは「紫雲膏」と「中黄膏」。なお、「ベルクミン」はこの中黄膏を基に作られています。両者とも2種類の生薬を含有し、ゴマ油・ミツロウ・豚脂を用いるのが共通点です。ではそれぞれ、どのような場面で用いられるのでしょうか?

「肌の乾燥・ガザガザ」「ひびあれ・あかぎれ」「ケガ」には紫雲膏

紫雲膏は、中国、明の時代の皮膚科の医学書『外科正宗』に収載された潤肌膏に、江戸時代の名医である華岡青洲が豚脂を加えて改良した軟膏で、今日まで受け継がれて来た代表的な外用の漢方薬です。
皮膚再生を早めるはたらきがあり、「肌の乾燥・ガサガサ」「ひび・あかぎれ」や「ケガ」などの治療を得意とし、『皮膚病全般によい自然軟膏』のイメージで捉えられ、一般にも比較的よく知られています。配合生薬はトウキ(当帰)とシコン(紫根)。特徴的な赤紫色はシコンの色です。

「赤み・腫れ」「熱感」「かゆみ」「痛み」にはベルクミン

ベルクミンの基となった中黄膏は、同じく華岡青洲の家方ですが、後に浅田宗伯が元の処方からオウレン(黄連)を抜いて使い始め、現在ではこちらが用いられています。ベルクミンはさらに成分の分量を変え、豚脂を加えた製剤になります。

炎症をおさえたり、膿を出すはたらきがあるので、炎症が激しく、化膿して赤く腫れたり、熱をもっていたり、かゆみや痛みなどのあるものに適しています。配合生薬はオウバク(黄柏)とウコン(鬱金)。製剤の黄色はオウバクとウコン由来の色です。

『紫雲膏』&『ベルクミン』共通成分

ベルクミンではいずれも添加物になります。
※ゴマ油、ミツロウ、豚脂にアレルギーのある方は、使用しないでください。
※ともにステロイド成分は配合されていません。

 

「紫雲膏」&「ベルクミン」の使い分け法

以上のことをまとめますと…

1乾燥してガサガサになったり、ひび割れた皮膚、少し時間が経って赤みがうすれ、化膿が治り、分泌物が多くない患部には「紫雲膏」。
2 化膿した炎症、赤く腫れて熱をもち、痛みやかゆみなどがある患部には「ベルクミン」。

「紫雲膏」と「ベルクミン」、それぞれの製剤の特性を理解されることで、よりよい効果が発揮されます。ガサガサには潤いタップリぶどう色(紫色)の「紫雲膏」、炎症には涼しげなレモン色(黄色)の「ベルクミン」と覚えてください。

 

「紫雲膏」と「ベルクミン」に関するQ&A

Q.なぜこんなに鮮やかな色をしているのですか?着色料が入ってはいませんか?

A.「紫雲膏」の紫色は配合生薬のシコン(紫根)由来、「ベルクミン」の黄色は同じく配合生薬のウコン(鬱金)とオウバク(黄柏)由来の色で、いずれも着色料は使用していません。

Q.なぜこんなに鮮やかな色をしているのですか?着色料が入ってはいませんか?

A.「紫雲膏」の紫色は配合生薬のシコン(紫根)由来、「ベルクミン」の黄色は同じく配合生薬のウコン(鬱金)とオウバク(黄柏)由来の色で、いずれも着色料は使用していません。

Q.これだけ色が濃いと衣服に色がつきませんか?

A.衣服に付着すると簡単には落とせません。大切な衣服をダメにしてしまわないように、患部にはガーゼ、包帯などを当てたり、手袋やサポーターを使用するなどして、衣服に直接触れないように注意してください。

Q.華岡青洲とはどのような人ですか?

A.華岡青洲(1760-1835)は江戸時代の医師で、1804年に実例として証明されたものでは世界初となる全身麻酔下での外科手術を行った人物です。華岡家は現在の和歌山県で代々医師をしていた家系で、家伝薬を含む処方書を始め、さまざまな診療科におよぶ著作を数多く残していますが、いずれも書いたのは弟子たちで、本人は徹底した臨床家であり、最初となった乳癌の摘出手術以降も、様々な外科手術を数多く執り行いました。当時の医療事情から外科専門というわけではなく、内科は和漢、外科は蘭学(西洋医学)を中心とした折衷で診療を行い、全身麻酔には曼陀羅華(チョウセンアサガオ)、烏頭(トリカブト)など6種の生薬を含む通仙散という処方が用いられました。
長い間、医療関係者以外にはあまり知られていませんでしたが、1966年に通仙散の人体実験への献身をめぐって葛藤する嫁姑の姿を描いた有吉佐和子氏の小説『華岡青洲の妻』が発表され、その後映画やドラマ化されたことで広く一般にも知られるようになりました。

 

紫雲膏
【効能・効果】
ひび、あかぎれ、しもやけ、魚の目、あせも、ただれ、外傷、火傷、痔核による疼痛、肛門裂傷、湿疹・皮膚炎
【成分・分量】
本品1gは(トウキ0.08g、シコン0.12g、ゴマ油1.00g、ミツロウ0.30g、豚脂0.03g)より製した軟膏剤です。

ベルクミン
【効能・効果】
火傷、外傷、きれ痔(さけ痔)・いぼ痔の痛み・かゆみ・はれ・出血・ただれの緩和、おでき、湿疹、かぶれ、ただれ、あせも、かゆみ、ひび、しもやけ、あかぎれ
【成分・分量】
本品100g中 油脂性抽出物100g〔オウバク…10g、ウコン…8g、添加物(基剤:ゴマ油100g、ミツロウ38g、豚脂2g)〕より製したもの

※紫雲膏とベルクミンの詳しい使い分け資料(販売店様用)、チラシ(消費者様用)もご用意しております。
ご入用の方は営業員までお問い合わせください。