2017/6/27

薬事日報に『オンジエキス細粒M』紹介記事が掲載されました。

薬事日報(2017年6月16日号)より抜粋

『オンジエキス細粒M』が注目
/東洋医学会学術総会で紹介_松浦薬業

医療用・一般用漢方薬のほか健康食品等の受託・製造・原料販売を手がける松浦薬業(本社名古屋市)は、今月2日から4日まで名古屋国際会議場で開かれた第68回日本東洋医学会学術総会の企業展示で、先ごろ新発売した「オンジエキス細粒M」(第3類医薬品)を紹介したが、『中年期以降の物忘れの改善』を効能・効果とする同品に、薬剤師も含めた医療関係者の高い関心が示された。これを受け同社では、漢方相談薬局(薬店)を中心に販路拡大に努めていく考え。

オンジ(遠志)は、主に中国北部を産地とする多年生草木「イトヒメハギ」の根を乾燥させた生薬で、遠志の名は「この薬を服すれば能(よ)く智を増し、志を強くする」という薬能に由来しているとされ、健忘などに用いられる。漢方処方では加味温胆湯、加味帰脾湯、帰脾湯、人参養栄湯などに配合されている。

ちなみに4月以降、遠志を有効成分とした一般用漢方製剤がクラシエ薬品、ロート製薬、森下仁丹から発売されているが(今月末からは小林製薬も予定)、この背景にあるのが2015年12月に「単味生薬のエキス製剤の開発い関するガイドライン」が策定されたことがある。同ガイドラインはセルフメディケーション推進施策の観点から、医薬品の製造販売業者が単味生薬のエキス製剤の開発を行うに当たって、標準煎剤と生薬エキスとの同等性を確認するための比較試験方法や、一般用エキス製剤の製造販売承認申請において設定すべき生薬エキスの製造方法、規格および試験方法等に関する事項を示したもの。

生薬オンジが、物忘れのメカニズムに働きかけ、記憶機能を活性化し、「中年期以降の物忘れを改善する」という効能効果が一般用医薬品で認められたことで、前記のように市場参入が相次いでいるが、最も早く製造販売承認を受けたのが松浦薬業の「オンジエキス細粒M」であり、持ち運びに便利なスティックタイプで、成人(15歳以上)1回1包を1日3回服用する。

同社のエキス細粒は、流動造粒法による多孔質の細粒で水に溶けやすいことが特徴。そのため、口に残らずスッと飲み込めるので服用しやすい。また、賦形剤によるコーティング効果により生薬エキスが外気に触れず、吸湿しにくく固まりにくいことが挙げられる。そして、木曽川水系(名水百選)のおいしい水で抽出するなど、全製造工程を日本で実施する国内一貫製造が特徴であり、「オンジエキス細粒M」もこうした点が今回の東洋医学会展示ブースでも高い注目を集めたようだ。

このほか同社では、携帯できる個別包装でいつでもどこでも水なしで服用でき、開封時にゼリーが砕けながら押し出てくることで誤嚥も防ぐ漢方内服ゼリーシリーズ」や、お湯でそそぐだけの濃縮液体スティックタイプで、安定した高品質の煎じ薬が手軽に再現できる漢方濃縮煎剤シリーズ」も薬局・薬店に提供しており、こちらも東洋医学会の展示ブースで紹介し、服用のしやすさに着目して開発された点が注目を集めた。

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