2016/4/14

薬事日報に
グループ会社合併記事が掲載されました。

薬事日報(2016年4月11日号)より抜粋

松浦薬業がグループ販社統合
“漢方薬総合メーカー”に刷新

漢方薬メーカーの松浦薬業(本社名古屋市昭和区、松永忠功社長)は、販売会社の松浦漢方(名古屋市)を今月1日付で統合した。1913(大正2)年に名古屋の生薬問屋として創立して100年余り、『漢方薬で健康に奉仕する』を理念に歩んできたが、今回、取引先・顧客へのさらなるサービス向上を目的に製販統合を行い(松浦薬業が松浦漢方の権利義務一切を継承して存続会社に)、漢方薬総合メーカーとして新たな一歩を踏み出した。

松浦薬業は、愛知県知多郡武豊町の冨貴工場を中核に、漢方薬・健康食品の受託製造、厳選された生薬の輸入と販売、抽出エキスおよび最終製品の製造と販売、薬事申請サポート、品質管理まで一貫したトータルマネジメントを手がける。また、近年は高齢社会を迎えて生活者に寄り添う漢方薬のニーズが高まっていることを受け、より多くの人が使いやすい新たな剤形の漢方製剤(漢方内服ゼリー剤、漢方濃縮煎剤)の開発に注力している。

同社の新剤形漢方薬は、実際に患者からの味や飲みにくさの指摘、医療機関からのエキス顆粒という剤形への不満、さらには患者への粉砕・溶解といった与楽業務が医療スタッフの負担になっているなど、臨床現場からのニーズを受けて開発されている。

漢方内服ゼリー剤は、携帯に便利な個別包装で、水なしでどこでも飲めるため、急な症状にもすぐ対応する。スティック先端部の出し口をやや小さくし、切込みを入れているので開封しやすい。押し出す際にゼリーが少し砕けながら出てくることで、誤嚥を防ぐ優しい設計となっている。また、漢方薬が苦手な人でも服用しやすい味に仕上げている。現在、「芍薬甘草湯ゼリー」「抑肝散ゼリー」の2製品が発売中(いずれも第2類医薬品)

漢方濃縮煎剤は、お湯を注ぐだけの濃縮液体タイプで、いつでもどこでも安定した高品質の煎じ薬が再現でき、顆粒剤や錠剤が苦手な人や、固形剤を粉砕するなど“ひと手間”かけて服用している人には、非常に使い勝手が良い。こちらも携帯に便利で、保管の際もカビの発生など品質劣化の心配がない。煎じた後の残渣処理も不要。また、煎じ薬は煎じ方で品質に差異が生じるが、濃縮煎剤は最適条件で製造されている。

今年2月には、虚弱体質や疲労倦怠を改善する「補中益気湯41」、食欲不振や胃腸虚弱を改善する「六君子湯43」を新発売しており、漢方濃縮煎剤シリーズは「麦門冬湯29」「抑肝散54」「牛車腎気丸107」「葛根湯1」の計6製品が揃っている(いずれも第2類医薬品)

同社では、今回の製販統合を機に「今後ともお客様の信頼を第一に、安心・安全な賞品の安定供給を目指すと共に、両者の結集した力を発揮できるよう一層努めていく。漢方薬総合メーカーとして、漢方薬がより多くの人々の健康づくりに貢献できるよう、引き続き服用のしやすさに着目した漢方製剤の開発も進めていきたい」としている。

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